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501からのアレンジ ボギーナンバーを避ける

低い残数で考えることは、

  • 早くダブルを狙えるようにすること
  • 良いダブルにすること
  • バーストしないようにすること

だと思います。高い残数で考えることは、

  • できる限り削ること
  • 得意なダブルにするためのよい数字にすること
  • 上がり目を早くだすこと
  • 楽な組み合わせに早くすること

だと思います。「楽な組み合わせにすること」とは、トリプル+トリプル+インブルの組み合わせ(170以下)よりも、トリプル+トリプル+普通のダブルの組み合わせ(160以下)にすることや、トリプル+シングル+インブルの組み合わせ(130以下)にすることを指しています。ここでは高いスコアでできるだけ早く上がり目を出すことを、机上の計算と実際にPDCプレイヤーが行なっていることをベースに考えてみたいと思います。

1スローで上がれる残スコアを上がり目、リーチ目、テンパイと呼ばれています。170がT20、T20、DBで上がりになりますので、上がり目の最高値になります。170以下でも3本で上がれない159、162、165、168、169はボギーナンバーと言われています。その間の160(T20-T20-D20),161(T20-T17-DB),164(T20-T18-DB または T19-T19-DB) ,167 (T20-T19-DB) ,170(T20-T20-DB) は上がり目です。164、170はトリプルで同じ数字が狙えるので好まれます。 特にPDCでは、1スローで上がれる数字を出すことは相手にプレッシャーを与えることができますのでできるだけ早く上がり目がでるように調整してきます。高スコアでのアレンジは上がり目に合わせるだけではありませんが、重要かつ分かりやすい目標になっています。

しかしトリプル2本にDBはなかなかできないことなので、気にせずにスコアリングを重視して投げるのもありだと思います。T20によい感じにあっているのに、計算してリズムが狂い、T19に切り替えて、さらにS3に入ってしまうのは意味がありません。とはいえ、誰からどう思われようが気にすることはありませんが、ボギーナンバーは結構知られているので、その番号が残ってしまうと、対戦相手は安堵してリラックスさせてしまう可能性はあります。また、練習でさえ、160〜170の数字を3本で決めることは、ダーツをやっている人はのその難しさをよくわかっていますので話題になりますし、ダーツを楽しむ上で目標となるチャレンジです。機会を増やさない限り成功することはありません。一般プレイヤーでも高スコアからアレンジしてれば、いつか上手くなったときに役に立つかもしれません。

160台の上がり目にはトリプルに入り続けていると合わせようも避けようもありません。3つ飛ばしに上がり目があるので、上がり目になる時にはなるし、ならない時はなりません。運命です。たとえば222の二本持ちからT20に入ったら162、T19に入ったら165、T18に入っても168。上がり目にはできません。極力避けるには、222等の数字にしないようにすることです。チャンスはトリプルがシングルに入った時に訪れます。242のような数字になった時、T20狙いがS20に入ったら先ほどの222になってしまいます。しかし、T18を狙ってS18に外れたら224になります。これで運命が変えられます。ここからならT20に入ったら164(T19-T19-DB)、T19なら167(T20-T19-DB)、T18なら170(T20-T20-DB)になって全て上がり目になります。もっと低い、上がり目に近い数字でも、例えば183の1本持ちで、T20を狙い、S20に入ったら163でボギーナンバーですが、T19を狙いS19に入ったら164で上がり目にすることができます。このようにスコアが持ち本数によって、179以上の数字には散りばめられているので、そこで狙いを変えて運命を変えます。注意するスコアと本数は以下のような場合です。

  • 179〜190,192,195からの1本持ち(3本目)
    • 220~230からの1本持ち(3本目)
  • 239〜250からの2本持ち(2本目)
    • 280~290からの2本目(2本目)
  • 299〜310からの3本持ち(1本目)
    • 340~350からの3本持ち(1本目)
  • 359〜370からの1本持ち(3本目)
    • 400~410からの1本持ち(3本目)
  • 419〜430からの2本持ち(2本目)
    • 460〜470からのの2本持ち(2本目)
  • 479~490からの3本持ち(1本目)

例えば242で2本持ちで18を狙うとして、1本持ちだったらどうかというところでは、例えばT20に入ったら182、T18でも188、S20で222、S18で224で、上がり目にするのは3本ある次のスロー次第ということになります。次のスローで161〜170のインブルで終わる上がり目に揃えることだけを考えて、1本持ちで狙いを変える必要はないことになります。

179〜190,192,195からの1本持ち

ここからトリプル狙いが狙ったトリプルの数字のシングルに外れた場合を考えます。狙い通りトリプルに入れば全然問題ないです。

  • 179からT20を打つと159で3本で上がれない数字になります。T19を狙ってS19に入っても160で上がり目にします。160になればD20で終われるのでわざわざブルを狙う必要はなさそうです。
  • 180はそのままT20狙って問題ありません。S20に入っても160残なので上がり目になっています。T19にスイッチしてS19に入っても161で上がり目にはなりますが、160はT20 T20 D20で普通のダブルで終われるのに対し、161はT20 T17 DBになりますのでトリプルは動くし最後DBにので難しくなります。T18、T17にスイッチしてシングルに入ると162、163となって上がり目になりません。
  • 181は、S20で161、S17で164ですのでT20、T17どちらでもシングルに外れても上がり目になります。どれを狙うかはいろいろ人により考えがあると思いますし、刺さりかたや調子、得意不得意によるところもあると思います。大抵のPDCプレイヤーは得意なT20を狙っています。T17狙いはS17に入って164となるとT19 T19 DBになりトリプルの位置が動かないので161よりも好む人もいます。もちろん、164をT20 T18 DBの人もいます。S19、S18では上がり目にならないのでT19、T18は狙いません。ブルを狙う人もいます。181からSBで156(T20-T20-D18)、DBで131。一気にボギーナンバーゾーンを飛び越えていい数字にしようという考えです。 PDCのT20派:T17派:DB派の割合は約12:2:1です。 T17にしっかり入ったら130になり、T20-S20-DBを狙えます。
  • 182は、S20で162、S19で163になるので狙わず、T18を狙ってS18に入っても164になるようにします。SBで157(T19-T20-D20)にできますのでブルを狙う人もいます。
  • 183は、S20で163、S18で165になるので狙わず、T19を狙って、164になるようにします。SBで158になりますがT20-T20-D19となり最後D19は奇数のダブルで処理が難しいので狙う人はいません。
  • 184は、S20で164ですので、T20を狙います。T17でもS17で167の上がり目になりますが、T20が一般的です。SBで159で上がり目になりませんので181、182のようにブルを狙う人はまずいません。184からT17に入ると、133となり、シングル+トリプル+インブルで狙える最大値130を超えてしまいます。184からT20に入ると124となり、T20-T16-D8 またはT20-S14-DBが狙えます。そのためT20を狙います。
  • 185は、S18で167ですが、DBを狙うプレイヤーもほぼ同数います。SBで160(T20-T20-D20)、DBで135で、SBでも良い数字になります。T20派:T18派:DB派の割合は、2:5:5です。かまわずT20狙うプレイヤーも少なからずいます。ウイットロック、マイケル・スミスのようにT15を狙うプレイヤーもいます。S15で170で上がり目にでき、185からT15で140です。T20を狙う意味を考えると、185からT20に入れると125、T18に入ると131です。131はT17で80残、T20で71残でちょっとやりにくいですが、125はS25-T20-D20に加え、DB-SB-DBという派手な上がり方がありますので、アグレッシブにT20を狙つていると思います。130という数字を超えると、シングル(アウターブルは除く)を含めては上がれなくなりますので、130以下にできるかどうかは一流プレイヤーにとっては指標になっています。
  • 186は、S19で上がり目の167になります。
  • 187は、S20で167になります(T20 T19 DB)。S17に入ると170)T20 T20 DB)となり、T20のトリプルが動きませんし、最大の上がり目なので167残より良いと思いますが大抵のプレイヤーはT20を狙っています。これはT17に入ると136となり、トリプル-シングル-インブルの最大値130を超えてしまい、トリプル-トリプル-ダブルが必要になるからです。T20であれば127となり、T19-S20-DBが狙えます。
  • 188は、S18で上がり目の170になります。T18に入ると134ですが、T20に入れば128となり、T20-S18-DBが狙えます。しかし、S20に入った場合、上がり目にならないことや、S18に入ればちょうど170 (T20-T20-DB)になることからほとんどのプレイヤーはT18を狙います。
  • 189は、S19で上がり目の170になります。188と同じ理由です。
  • 190は、S20で上がり目の170になります。T20が隠れて狙えない限りT20が狙われると思います。
  • 192、195も忘れてはいけません。S25で167、170になりますので、殆どのプレイヤーがブルを狙ってきます。同じ理由で252、255の二本持ちでもブル狙いするプレイヤーもいますがかなり少なくなります。312、315の三本持ちになるとブルを狙うプレイヤーは殆どいません。
  • 210、211、214、217、220の一本持ちでDBを狙って上がり目160、161、164、167、170を狙う人がいるかというとほとんどいません。T20の方が大きいですから、当然です。

219~230からの1本持ち

220からT20に入ると160で上がり目ですが、T19に入ると163、T18に入ると166、T17に入ると169になりますので、他のトリプルでは上がり目になりません。そのためT20しか上がり目にできません。したがって179〜220までの狙いは以下のようになります。

221はT17で170、T18で167、T19で164、T20で161となります。221、224、227、230はトリプルの数字に注意すれば上がり目にできます。逆に言うと219、222、223、225、226、228、229は上がり目を狙える230以下にありながら最後の一本で上がり目にできない運命の数字といえます。

では、どうするかというと、先ほども書きましたように、シングルに外した場合に運命が変わるので、その前の239~250からの2本持ちの局面が重要になってくるのです。この考え方は501に達するまで60毎に上がっていきます。179~190、359~370からの三本目一本持ち、239~250、419~430からの二本目二本持ち、299~310、479~490からの三本目一本持ちに注意する必要があります。また三本目一本持ちの220と400 、二本目二本持ちの280と460、 一本目三本持ちの340はT20を狙います。

359~375からの1本持ち

数字だけ見ると179〜195とそれに180を足した359〜375は、同様に考えられます。362からT20狙いをS20に外し、342になったとしたら、次のスローで180を打てても、162になって上がり目になりません。したがって、182の時と同様にT18を狙い、S18になったら324で、次のスローで180がでたら上がり目の164になるようにしたほうが良いと考えられます。したがって、狙いは以下のようになると一応は考えられます。

しかし、実際には359以上ではT20かT19が狙われることが多くなります。DBとT18が狙われる頻度が落ち、T17はほとんど狙われません。これには理由があります。

  • 359は調整を無視してT19ではなくT20が狙われることが多いです。しかし、ヴァンガーウェン 等、トッププレイヤーはT19を狙います。T20を狙っても、S20に入ると339でその後 のスローでT20に3本入れても159で上がり目になりません。S19に入ると340で、その後のスローでT20に3本入れると、インブルトライが不要となる160で次の次のスローを迎えられます。340残としたら次のスローはT20を狙わないと意味がありません。次のスローで180を出し、160フィニッシュを行う前提ですから、そういうことができるプレイヤーはT19を狙うということです。
  • 360は当然T20が狙われます。
  • 361と362は181と182で行われるブル狙いは、ほとんど行われません。まだこの段階でブルを狙う必要はなさそうです。361はT20が圧倒的に多いです。T17派は少なく、ほとんどT20狙いです。T20に入れれば301、次のスローでもT20に2本で181になるので、その181からのタイミングでT17を狙って、S17で164またはT17で130にしたり、ブルを狙ったり、T20を狙ったり、好きなようにできます。この時点でT17と低い数字を狙う必要はなさそうです。
  • 362では狙われる頻度はおおよそT18:T19:T20=1:1:1になります。182では18狙いが圧倒的に多いですが。360台では珍しく、ややT18が多いです。18に4本で72になり、数字が整うことも影響していると思います。マイケル・スミス、ロブ・クロス、マイケル・ヴァンガーウェン はT18を狙います。S18に入ったら344になるので、次のスローで180(T20-T20-T20)がでたら164、177(T20-T20-T19)で167、174(T20-T19-T19)で170になります。一方、シングルに外さず、トリプルに入り続けるパターンでも、T18に入ると308、次のスローでT20を2本で188。188からT18狙いで上がり目を狙えます。248が100を2回で48残になる良い数字と思えればT18は良い狙いと思います。より点数が稼げるT19、T20でも良いと思います。T19に入り、次スローでT20-T20では185から、T20に入り、次スローでT20-T20では182からの調整になります。
  • 363ではT20が多数派ですが、183のようにT19を狙ったほうが良いと思います。363からでもヴァンガーウェン 、ロブ・クロス、マイケル・スミスは、T19を狙います。363からもしS20に入ったら343になるので、次のスローで180(T20-T20-T20)がでたら163、177(T20-T20-T19)で166、174(T20-T19-T19)で169と上がり目になりません。
  • 364は、184と同じく、T20狙いになります。T17を狙うと、トリプルに順調に入った場合、T17-T20-T20-T20で133となり、シングル+トリプル+インブルで狙える最大値130を超えてしまいます(上記184を参照)。
  • 365はT20とT19狙いがT18狙いよりも圧倒的に増え、T20とT19が同数程度でT18は少数派になります。T20で305になって、次のスローでT20に2本または20の積み重ねで185になってもDBやT18、T15で狙いでシングルに入っても上がり目を狙うことができます。さらにT20に入れてトリプル+シングル+インブルの限界値130以下の125(DB-SB-DB、SB-T20-D20)にすることもできます。T19に入れば308でその後のスローでT20に2本入れば188になりますので、そうなってからでもT18を狙えばシングルでも170で上がり目にすることができます。365からT18を狙ってT18に入ってしまうと311となり、その後T20に2本入り続けても191になってしまうので、シングルで上がり目に調整することができないという不利な点があります。しかし、S19、S20に入ってしまうと、346、345でその後180がでても166、165になってしまいます。トッププロは、シングルに外して166、165になってしまうことよりも、トリプルに入り続けて125等のできるだけ有利な数字にすことが優先されています。違う意味になりますが、一般プレイヤーもこのような高いスコアではT18で調整するよりも少しでも削れる、慣れたT20、T19を狙うほうが良いと思います。悩むのはトッププロと一般プレイヤーの中間層だと思います。
  • 366ではT19とT20の場合がほぼ同数です。186ではT19が狙われます。S19に入って347の後、180が出ると167で上がり目を出せます。しかしS20に入ると次に、180がでても166で上がり目になりません。さらにT19+S19(4カウント)で76なので一桁目が0になって数字が整います。すなわち、S19に入った後、T20-T20-T19で170になります。そのためT19狙いのほうが有利です。
  • 367はT20よりも実際にはT19が多いです。T19一本で57ですから、一桁目が0になって数字が整います。T19で310、そこから180で130にできます。130からはヴァンガーウェン が得意なT20-S20-DBです。しかし、S19では348になって、次のスローが180でも168となってしまい上がり目にはなりません。これも上がり目にすることよりも、365同様に130以下にすることが優先されている例になります。
  • 368はT18より調整よりも削り重視でT20が多いです。しかし、マイケル・スミス、ロブ・クロス、マイケル・ヴァンガーウェン はしっかりT18を狙います。T20と次のスローで180を出せれば、128(T20-S18-DB)となり、トリプル+シングル+インブルの限界値130以下にすることができます。しかし、S20に入って348になると、次のスローで180が出た時に168となり上がり目が出せません。S18に入った場合は、350となり、次のスローで180であればちょうど170になります。そのためS18のほうが有利です。
  • 369は189と同様T19が多いです。S19に入った時一桁目が0になって数字が整います。S19で350、次のスローが180なら170になります。
  • 370は当然ほとんどT20です。
  • 372、375からDBを狙って、SBでも347、350、次のスローで180を打って167、170ですが、実際にはそうしようとはあまり考えないようです。ブルを外してスコアを崩して削りが小さくなるリスクの方が高いと考えられているようです。

2本目、2本持ちの場合 (シングル-トリプル前提)

2本目、2本持ちの場合が1本目、3本持ちの場合と異なるのは181, 182, 185, 192, 195の場合のようにブル狙いがほとんどなくなることとです。359〜360に近い選択が行われます。

245について、3本持ちの185ではT18かブルでしたが、365ではT19も多く狙われていました。しかし、2本持ちの245ではT20が狙われます。245からT18には入っても191になり、シングルでは上がり目を狙えなくなるからです。また、T19に入ると、188となりますが、T20に入り、1本持ちで185になったほうが好まれるようです。185から、ブル(ヴァンガーウェン )を狙うかT18(ロブ・クロス)、T15(マイケル・スミス)を狙う戦略です。S20に入って1本持ち225になったらあと、T20に入ったら165になってしまいますが、2本持ち245からS18で1本持ち227、最後のダーツT19で170と着実にするよりも、T20を狙う方をほとんどのトッププロは選択していました。

247について、一本持ち367の場合は、T19を狙って310にするプレイヤーが多かったですが、二本持ち247の場合は、T20を狙うプレイヤーがほとんどでした。上がり目重視に向けて調整している傾向があると思います。T19でS19に外れると、228となり、3本目にT20に入ると168になってしまいます。T20でS20に外れたら227でそこから、T20でもT19でも上がり目にできます。

また、419以上まで数字が高くなるとヴァンガーウェン 、クロス、スミスといったプレイヤーでもT20を狙っていました。このクラスでも削り重視になっているのですから、一般プレイヤーは上がり目を意識する必要はないと思います。たとえば2本持ちで422の場合、T20を狙ってS20だと402、最後のダーツT20で342。その次のスローで180の場合162になります。しかしそこまでは考えないようです。できるだけ早くトリプル+トリプル+インブルの170以下、トリプル+トリプル+ダブルの160以下、トリプル+シングル+インブルの130以下、トリプル+シングル+ダブルの120以下・・・などの境界線にできるだけ早く到達するための削り重視と思います。

2本目、2本持ちの場合 (シングル-シングル前提)

210以下ならシングル2つで、上がり目に持っていくことができます。 可能性のあるものを列挙すると以下のようになります。209から210以下になったら、調整して次のスローに上がり目を残すようにします。210は19から入らないことと、199はS20に入ったら19を狙うことを除いては特に注意するところはありません。(余談ですが199はT20で139、T19で142残になってしまい、139からのT20で79、T19で82。 142残からのT20で82、T19で85。79は一般的にT19でD11残。82はT14-D20かDB-D16。85はT15-D20。S15で70残 あまり良い数字でないので199残はできれば避けるようにすることが望ましいと思います。むしろ200残にしたほうが処理しやすいです。)

210 : S20-S20 →170
209 : S20-S19 →170
208 : S20-S18, S19-S19 →170
207 : S20-S17, S19-S18 →170
   S20-S20 →167
206: S20-S16, S19-S17, S18-S18 →170
S20-S19  →167
205: S20-S15, S19-S16, S18-S17 →170
S20-S18, S19-S19 →167
204 : S20-S14, S19-S15, S18-S16, S17-S17 →170
S20-S17, S19-S18 →167
S20-S20 →164
203 : S20-S13, S19-S14, S18-S15, S17-S16 →170
S20-S16, S19-S17, S18-S18 →167
S20-S19 →164
202 : S20-S12, S19-S13, S18-S14, S17-S15, S16-S16 →170
S20-S16, S19-S17, S18-S18 →167
S20-S18, S19-S19 →164
201: S20-S11, S19-S12, S18-S13, S17-S14, S16-S15 →170
S20-S15, S19-S16, S18-S17 →167
S20-S17, S19-S18 →164
S20-S20 →161
200 : S20-S20
199: S20-S19

2本目、2本持ちの場合 (シングル-シングルブル前提)

一本持ちのことろで書いたように192,195はシングルブルに入ることを考えて、ブル狙いです。192,195で1本持ちになることを狙って、211, 214ではT19を狙い、212, 215ではT20を狙い、シングルに外して192、195として、ブルを狙って最後に上がり目を残すことを考えます。

1本目、3本持ちなら (シングル-トリプル-トリプル前提)

299をT19から入るのはウィットロックとダレン・ウェブスターぐらいで、ヴァンガーウェン 、クロス、スミスも含めてほとんどはT20を狙っていました。

308はガーウェン 、スミスはT20から入ります。ウィットロック、クロス、プライス、カレン、ウェイド、ルイスらは18から入ります。どちらかというとT18です。1本持ちの300〜310は、2本持ちの239〜250と同じです。

301残からT20を狙いS20に入った場合281残です。ここからは後2本で上がり目にできます。以下のように必ずT20に入らないと上がり目にできないわけではありません。20を狙っていたら続けて20を狙ったほうがよいと思いますが、刺さったダーツが邪魔になってT20に入れにくい場合、変えることも可能です。

  • 281残から
    • T17-T20 170
    • T18-T19 170
    • T18-T20 167
    • T19-T19 167
    • T19-T20 164
    • T20-T20 161

302残からT18を狙いS18に入った場合、303残からT19を狙いS19に入った場合、304からT20を狙いS20に入った場合には284残になります。この場合、後の2本で以下のような残数になります。一本目で狙った数字を続けて狙ったほうが当たる可能性が高い場合には狙える場合があります。例えば302でT18を狙ってS18に入ったらそのままT18を狙い、次にT20を狙って両方入れば170残になります。

  • 284残から
    • T20-T18 170
    • T18-T20 170
    • T19-T19 170
    • T19-T20 167
    • T20-T19 167
    • T20-T20 164

305残からT18を狙いS18に入った場合、306残からT19を狙いS19に入った場合、307からT20を狙いS20に入った場合には287残になります。この場合、後の2本で以下のような残数になります。

  • 287から
    • T19-T20 167
    • T20-T19 167
    • T20-T20 164

308残からT18を狙いS18に入った場合、309残からT19を狙いS19に入った場合、310からT20を狙いS20に入った場合には290残になります。この場合、後の2本ともT20を狙って入らないと上がり目の170にはなりません。

1本持ちの479〜490は実は実際にどうされているかよくわかりません。PDCのプレイヤーが3本持ちでこのスコアからスタートすることは、ほとんどないのです。しかし2本持ち、419〜430の場合ではほとんど調整は意識されていなかったので、479〜490に置いても意識されることはなく、T19かT20が狙われていると思います。

1本目、3本持ちなら(シングル-シングル-トリプル前提)

270以下ならシングル2つとトリプル1つで、上がり目に持っていくことができます。 260以下であれば自由度が高いですが、261から270までは、狙いどころを間違えるとせっかくトリプルに入っても上がり目がでなくなるので狙いに注意する必要があります。

結論として 261は17であれは次は20、18であれば次は19、19であれば次は18、20であれば次は20。 262は19。 263は20か19。 264は20か18。19はNG。 265は19かブル。 266は20か19。 267は20。 268はT20-S19-S19の組み合わせしかない。20か19。269は20。 270は20。

このアレンジが難しいのはシングル-トリプル-トリプル前提のように、1の桁を0,1,4,7に合わせればよいというものではないということです。

たとえば265残はもし1の桁を7に合わせることを考えて18を狙ってS18に入ると247残。次T20-S17かS20-T19で170に届きます。S20-T20でも167残がでます。265からT20に入ればS19-S19かS20-S18で167残。しかし、265残からT18に入ると、211残でせっかくトリプルに入れたのにシングル二つでは170に届かず、また上がり目に入れるためにはトリプルが必要になります。268も同様に1の桁を0に合わせようとして18を狙いT18に入っても214残で170以下にするためには44以上減らさなくてはならないので、またトリプルが必要になります。269も同様に1の桁を0に合わせようとして19を狙いT19に入るとシングル2つで上がり目をだすことはできません。救いは20狙っていればなんとかいけるということです。262と265では20はベストの選択には見えませんが、残り数を計算していけば間違いにはなりません。

  • 260以下

260はブルフィニッシュではなくなる160以下(159を除く)を目指して詰めていきます。260,259,258は少なくとも一本はT20に入れなければ上がり目がでません。260から160までの差を考えると100ですね。100をトリプル1本、シングル2本で行けるのはT20 S20 S20しかありません。

  • 261残から

261からシングル2つととトリプル一つで161か164か167か170に持っていくには、100か、97か、94か、91。
100減らして161に持っていくはT20-S20-S20しかありません。 
97減らして164に持っていくにはT20-S20-S17, T20-S19-S18, T19-S20-S20の組見合わせ。
94減らして167に持っていくにはT20-S20-S14, T20-S19-S15, T20-S18-S16, T20-S17-S17,
 T19-S20-S17, T19-S19-S18,
 T18-S20-S20
91減らして170に持っていくにはT20-S20-S11, T20-S19-S12, T20-S18-S13, T20-S19-S14, T20-S18-S15, T20-S17-S16,
T19-S20-S14, T19-S19-S15, T19-S18-S16, T19-S17-S17
T18-S20-S17, T18-S19-S18
T17-S20-S20

T16からは100, 97, 94, 91はシングル2つとトリプル1つで作れない。
したがって、17以上のトリプルを狙わなければならない。
17から狙ってS17に入っても20を狙えば、T20に入っても、S20に入っても上がり目がでる。T20-S20-S17, T19-S20-S17, T18-S20-S17。しかし、最初から17もあまり狙わないと思います。
18から狙ってS18に入っても次に19を狙えばT19に入ってもS19に入ってもS18-S19-T19で上がり目がでる。
19から狙ってS19に入っても次に18を狙えばT18に入ってもS18に入ってもS19-S18-T18で上がり目がでる。
20から狙ってS20に入っても次に20を狙えば、S20に入ってもT20に入っても上がり目がでる。 S20-S20-T20で161。

261は17であれは次は20、18であれば次は19、19であれば次は18、20であれば次は20。

261は20狙って100減らして 161が覚えやすいと思います。S20 S20で T20が狙いにくくなったらT19で164残、T18で167、T17で170残になるので、一般的には19にスイッチ。

  • 262残から

262からシングル2つととトリプル一つで164か167か170に持っていくには、98か、95か、92。
98はT20-S19-S19 T20-S20-S18
95はT20-S20-S15, T20-S19-S16, T20-S18-S17,
 T19-S19-S19, T19-S20-S18。
 T18からはシングル2つで98も95も作れない。
92はT20-S20-S12, T20-S19-S13, T20-S18-S14, T20-S17-S15, T20-S16-S16
 T19-S20-S15, T19-S19-S16, T19-S18-S17
 T18-S20-S18 T18-S19-S19
T17からは99,96,94はシングル2つとトリプル1つで作れない。
したがって、18以上のトリプルを狙わなければならない。
18から狙うとS18に入ると244残。次T20-S20でもS20-T20でも164残がでます。T18に入ればS19-S19かS20-S18で167残。
19から狙うとT19-S19-S19でもS19-T19-S19(計95)で167残がでるので19狙い続けることができます。
20から狙うとT20-S20-S18でもS20-T20-S18でも164残がでます。

262は19。18でも20でも可。262は100減らすと162になってしまうので98(S19-S19-T20)減らして164残を目指すか、95(S19-S19-T19)減らして 167を目指すのが良いと思います。

  • 263残から

263からシングル2つととトリプル一つで164か167か170に持っていくには、99か、96か、93。
99はT20-S20-S19 
96はT20-S18-S18、T20-S19-S17、T20-S20-S16、T19-S19-S20
93はT20-S20-S13, T20-S19-S14, T20-S18-S15, T20-S17-S16,
 T19-S20-S16, T19-S19-S16, T19-S18-S18
 T18-S20-S19
T17からは99,96,94はシングル2つとトリプル1つで作れない。
したがって、18以上のトリプルを狙わなければならない。
18から狙うとS18-T18では上がり目にできず、S18-S19、S18-S20も上がり目を作れないので2本目にT18,T19,T20は狙えなくなる。
19か20狙いで、二本目も19か20狙いであれば二本ともシングルでも上がり目がでる。
しかし、一本目がS19ならT20狙い、S20ならT19狙いに変える必要がある。

263は20か19。263は99(S20-T20-S19)減らして164にするのが良いと思います。19が得意なら97 (S19-T19-S20)減らして167にするの手もあります。残数はT19-T19-DBになる164の方が小さい数字ですし良いと思います。

  • 264残から

264からシングル2つととトリプル一つで164か167か170に持っていくには、100か、97か、94。100はT20-S20-S20。 
97はT20-S20-S17, T20-S19-S18, T19-S20-S20の組見合わせ。 
94はT20-S20-S14, T20-S19-S15, T20-S18-S16, T20-S17-S17,
 T19-S20-S17, T19-S19-S18,
 T18-S20-S20
T17からは100,97,94はシングル2本で作れない。
したがって、18以上のトリプルを狙わなければならない。
S18になったらT19-S19があるので19を狙える。T18ならS20-S20で20狙い。
S19になると、T20-S18, T20-S15, T19-S18があるが、S19-S20, S19-S20, S19-S19では次にトリプルが入ったとしても上がり目にもっていけないので狙いとしてはよくない。
最前と思えるのはやはりT20狙い。S20-S20に入れば、T20,T19,T18どのトリプルでも上がり目になる。

264は20か18。19はNG。 264は素直に100(S20-S20-T20)減らして164にするのが良いと思います。

  • 265残から

265からシングル2つととトリプル一つで167か170に持っていくには98か95。
98はT20-S19-S19 , T20-S20-S18。
95はT20-S20-S15, T20-S19-S16, T20-S18-S17,
 T19-S19-S19, T19-S20-S18。
 T18からはシングル2つで98も95も作れない。
19か20からしかないが、S19-S20では98も95も作れない。そのため19を狙うしかない。または265からシングルブル-S20-T20の組み合わせで一気にブルフィニッシュではなくなる160まで持っていくという手もある。

265は19かブルと20の組み合わせ。265はT19だけを狙って95(S19-S19-T19)減らして170にするのが良いと思います。

  • 266残から

266からシングル2つととトリプル一つで167か170に持っていくには99か96。
99はT20-S20-S19
96はT20-S18-S18、T20-S19-S17、T20-S20-S16、T19-S19-S20
T18からは無い。
したがって、T20狙いかT19狙いであれば数字上はどちらでも良い。

266は20か19。266は99(S20-T20-S19)減らして167が覚えやすいです。しかし167残ではT20-T19-DBしかなく、上下動が大きいので170残にしたければS19-T19-S20で96減らして170に揃えるのが良いと思います。T19-S19が76と覚えておけば96減らす方法はS19-T19-S20とすぐに思いつきます。

  • 267残から

267からシングル2つととトリプル一つで167か170に持っていくには100か97。
97はT19-S20-S20, T20-S20-S17, T20-S19-S18の組み合わせ。
100はT20-S20-S20の組み合わせ。
だから267からS19入ってT20-S18で170残にはなるからまだチャンスが無いわけでは無い。しかしT20狙いの2本目がS20だと上がり目がなくなる。S19入ってS18-T20で170残もあるけどT18入ったら170以下にはできない。したがって、T20狙いから入るのがベストということになる。

267は20。267以上は20狙いしかないです。100(S20-S20-T20)減らして167を狙います。

  • 268残から

268からシングル2つととトリプル一つでは167には持っていけない。170に持っていくには98。 98はT20-S19-S19の組み合わせ。 T19では可能性なし。T20狙うしかないが、S20に入ったらS20-T20-S18で98を減らします。

268はT20-S19-S19の組み合わせしかない。20。T19に入ってももう一本トリプルが必要になる。98(T20-S19-S19、 S20-T20-S18)減らして170を狙います。

  • 269残から

269残からシングル2つととトリプル一つで170に持っていくには99。99はT20-S20-S19の組み合わせ。T20狙いしかない。

269は20。

  • 270残から

270残からシングル2つととトリプル一つで170残に持っていくには100。 T20狙いしかない。

270は20。

1本目、3本持ちなら (シングル-シングル-シングルブル前提)

2本持ちのところで書いたように、1本持ちになったときに190以下にできなくても、192、195にすることができればシングルブルで上がり目にもっていけるので211,214のときにT19、212、215では192、195のときにT20を狙います。同様に3本持ちでは2本持ちになったときに211,212,214,215とすると、上がり目にできる可能性がでてきますから、231、234ではT19かT20のどちらか、S232、235ではT20のみ、233ではT19のみを狙います。

まとめ

以上をまとめますと以下のようになります。青色の文字がちょっと特殊な数字で、やや灰色がかっているBや20などは、そちらもあるという意味です。これはJPGの画像ファイルになってますので、この表だけ印刷すれば便利だと思います。しかし、まだ間違っているところはあると思いますので、時々再確認してみてください。修正したらツイッターで連絡します。

分かりやすい覚え方としては、どんな数字でも何本目でも、1桁目が1,4,7,0なら20、2桁目が2,5,8なら18、3桁目が3,6,9なら19を狙うことです。そうすれば、 シングルに入った時一桁目が1,4,7,0となり、ボギーナンバーになることは少なくなると思います。1桁目の2である242の一本持ちでは、18を狙うPDCプレイヤーは少ないですが、224にしておけば、次のレグでS20に三本で60点でも164と上がり目になります。覚えること気にすることを最小限にできます。

しかし、無意味に18や19を狙う機会がやたら増えてしまいます。192の1本持ちで18を狙う必要があるかというと174になるだけです。20で少しでも低い172としたほうが良いです。T18に入った場合では138、T20に入った場合では132と差が広がります。

そのため、より効率をあげる次の段階としては、180、240、300、360台の時だけ、シングルに入った時一桁目が1,4,7,0となるルール(1桁目が1,4,7,0なら20、2桁目が2,5,8なら18、3桁目が3,6,9なら19を狙う)を適用することです。それに加えて179,239,299,359は19狙いにします。10で割ると、18,24,30,36、つまり6の倍数ですね。このときにだけ1,4,7,0に揃えるルールを適用します。覚えること、投げながら気にすることがちょっと増えます。

242からS18で224にしておいてS20に3本で164というのをなぜPDCプレイヤーはやらないかというと、1本はT20に入れる自信があるからではなく、242からS20に入り222で次のスローに入り、S20に2本入った場合182になりますのでその段階で18を狙うからです。242の時にわざわざT18を狙って削りを少なくする必要はないという考えです。

そのため、最終段階としては、PDCプレイヤーのように残り本数とスコアに気をつけながら狙うことになります。スローの最初の一本で気にするのは299から310と340だけ。2本目で気をつけるのは239から250と280だけ。最後の一本は、180付近は160に近いので自然にきをつけますし、残るのは359〜370と220です。そして狙い目の例外を覚えます。

501からのアレンジはボギーナンバーを揃えるだけでなく、20を狙い続けて、48、60、72、80といったような良い数字に合わせることができるようにすることや、T19、T20だけを3本狙ってちょうど170や160にするようなことも考えられているようです。その辺りは、またよく考えて書きたいと思います。

これに従って投げると、302残の場合、3本持ちではT18狙いでT18に入ると、248残、248残 2本持ちは、T18狙いでT18に入ったら194残。194残からT18で140残になるので302からT18に入り続ければT18に3本とも狙います。302残、3本持ちからS18に入ったら284残で、284残から2本持ちではT20に2本で164残、またはT20 T18で170残、T19 T19で170残、いろいろあると思います。248残、2本持ちからS18に入ったら、230残。230残からはT20で170に揃えるしかありません。

2020/1/6 改訂  最初ブギーナンバーと書いてましたが、boogieではなくbogeyなのでボギーに変えました。イギリス人の発音ではボウギナンバーに聞こえると思いますが、ゴルフのbogeyと同じで聞きなじんでいると思いますのでボギーにしました。

カテゴリー: アレンジ

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