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PDCで観客席から沸き上がる歌(チャント)

PDCを見てると、観客席から時々声を合わせてなにかの歌を歌っていることがわかります。大人数で歌っているので、多くの人が知っている歌であることは間違いありませんが、何を歌っているのかよくわかりませんので調べました。イギリスはサッカーが盛んなところでもありますので、共通しているところがあります。

Don’t Take Me Home

Don’t Take Me Homeという歌。「家につれていかないでくれ。仕事に行きたくないんだ。ここでお前のビールを飲み干したい」という歌詞。

歌詞と聞こえ方はこんな感じです。
Don’t take me home ドーン テェクミ ホーム
Please don’t take me home プリドン テェクミ ホーム
I just don’t wanna go to work アジャスドン ウァナゴナ ワー
I wanna stay here and drink all your beer アウァナスティへー ドリンクオールヤァビャー
Please don’t, please don’t take me home プリドン プリドンテェクミホー

ドイツの歌手のIkke HüftgoldのDon’t Take Me Home(2017)が歌ってたり、DJ Kicken vs DJ Roooyという人たちが歌ってYoutubeに出てますが、オリジナルはさっぱりわかりません。

この歌が2014年のレイクサイドで歌われて、レフェリーが「紳士のみなさん、ここがレイクサイドだということをお忘れなく。ありがとうございます。」と言ってやめさせたことがある。PDCのチャントがレイクサイドで止められた 2014 BDOワールドチャンピオンシップ

Stand Up If You Love The Darts

ダーツを愛しているなら立ち上がれという歌詞だけで、これを歌いながら席を立つつという歌です。中継でこれが始まると、観客が一斉に席を立つのが見えます。もともとはサッカーでイングランドの相手がStand Up If You Hate England(イングランドが憎いなら立ち上がれ)を歌って一体感を高めるというか威圧するというか挑発するような歌でそれの替え歌として派生したようです。ダーツを愛しているな立ち上がれの方が平和的ですね。

歌詞は、Stand up if you love the darts を繰り返しているだけです。スタンダップ イフュー ラッザダーツと聞こえます。

メロディーはPet Shop BoysのGo Westという曲に合わせています。もともとはアメリカのディスコグループのヴィレッジピープルの1970年代の歌でしたが、1993年にイギリスのシンセポップデュオのペットショップボーイズにカバーされて再ヒットしました。このメロディーがソビエトの国歌に似ています。ソビエトの国歌に乗せてGo West 西に行け とは皮肉が効いています。

Chase The Sun

休憩時間になるとよく歌われているPlanet FunkのChase The Sun。オイオイオイで知っているひとは多いと思います。 2001年の歌で、2009年からは下の動画で見られるように歌われています。もう10年以上歌われていることになります。

https://www.youtube.com/watch?v=qAQLtIvwY2k

歌っているPlanet Funk はイタリアのバンドでChase The Sunは2001年1月22にリリース。デビューアルバムのリードシングルでした。「ある夕食のテーブル」というちょっとエッチなイタリア映画の、モリコーネが作曲したAlla Luce Del Giornoという曲がベースになっています。

Seven Nation Army

ものものしいMvGのウォークオンミュージックです。オー、オオー、オ、オーエーって聞こえてましたけど、オー、マイコー、バン、ガーウェンって歌っているらしいです。

The White Stripesはアメリカのバンド。1997から2011年まで活動していて、2003年はThe White Stripesの代表曲。名前を入れ替えて、いろいろな人やチームの応援歌になっている。Seven Nation ArmyはSalvation Army(救世軍)を子供のころに聞き間違えたことから来たそうです。歌詞の内容は曲の感じと同じでそうとうひねくれてます。「おまえらやっつけてやる、わすれねぇからな、やってらんねえ、忘れろだと、こんなところはおさらばだ、田舎に戻って汗だくになって働いて、血だらけになって、歌えなくなるんだ。俺に帰れって言ってみろ。」みたいな歌です。屈折しすぎてよくわかりません。

Taylor Wonderland

フィル・テイラーを讃える歌。 「フィル・テイラーは唯一無二。唯一無二のフィル・テイラー。この歌を歌いながら歩こう。テイラーのワンダーランドを歩こう。」クリスマスソングのウィンターワンダーランドの曲に合わせて歌われます。特にアレクサンドラパレスで行われるワールドダーツチャンピオンシップは年末に行われるのでクリスマスソングがよく合います。

歌詞はこちら。ドイツのRick Arena & Shorty Seylerが歌っていますが、この歌はこれが発表される前から歌っていますので、ドイツ語の歌詞はおそらく彼らがつけたもので歌われるわけではないてす。

歌詞と聞こえ方はこんな感じです。
There is only one Phil Taylor ゼェズ オン リー ワーン フィル テラー
One Phil Taylor  ワーン フィル テラー 
Walking along, Singing this song ウォーキンアローン シギングディソーン
Walking in a Taylor wonderland ウォーキンナ テイラーワンダーラーン

Kolo and Yaya Toure

やーややーや、やーややーや、オーレーってなんだろうと思ったら、ヤヤとコロ・トゥーレというサッカー選手の応援歌がチャントとして広まっていることがわかりました。(くわしくはこちらヤヤ&コロ・トゥーレ兄弟の歌が世界縦断) ヤーヤのところは手をあげ明るめの声、コーロのことろは手を下げ低めの声でやるようです。ヤヤもコロもダーツ選手ではないですけど、アリパリでやっているのが時々聞こえました。ときどきこのチャントを街中で若者たちがやって交通渋滞が起こるようです。

原曲は1993年のテクノ・ポップ2UnlimitedのNo Limit。1991年ごろに吉本印天然素材がやってて知ってる人も多い様子です。

Freed From Desire

なななな、なーな、なーと聞こえるグランドスラムオブダーツでよく使われてた曲です。イタリアのGalaのFreed from Desireと言う曲ですが、Will Griggsというサッカーの選手を讃え応援するファンのチャントとして広まりました。Freed From Desireと歌うところをWill Griggs on Fireと変えて歌われていましたが、Will Griggのところを応援する人やチームの名前に変えて使われます。

Will Griggsは2016年にウィガン・アスレチックスで大活躍したため、ウィガンサポーターのSean kennedyさんがこのチャントを投稿して、大ヒット、ウィガンの会長から無料でシーズンチケットをもらったそうです。freed from desire, mind and senses purified(欲望から解放された。心と感覚が浄化された)のところをWill Griggs on fire, your defence is terrified! (ウィルグリッグが燃えている、ディフェンスはお前にびびってる!)としています。

Boring Boring Tables

ボーリ、ボーリ、テボーと聞こえるチャント、カタカナで書くとボーリング、ボーリング、テーブルズ(Boring Boring Tables)と歌ってます。訳すと「テーブルなんてつまらん、つまらん」と歌ってます。なんでこんなこと歌っているかというと、アリパリにはテーブル席とスタンドが有って、安いスタンド席に座っている観客がテーブル席の観客に向かってテーブルなんてつまらんつまらんと歌っているようです。下の動画にはテーブル席の観客とスタンド席の観客が煽りあっているようすが映っています。スタンド側がボーリボーリテボーと歌ってます。PDC、会場、放送局はこのチャントだけは沸き上がることは好ましくないと考えているようです。イギリスの階級社会を反映しているように見えるのは気のせいでしょうか。

Hey Baby(DJ Ötzi)

比較的最近増えてきたような気がするウ!ア! と聞こえるチャントで、トニー・オシェアのウォークオンでもあります。ヘイベイビーのところをプレイヤーやチームの名前を入れて、ウ! ア! アイワナノー(Ooh! Aah! I wanna know )。そのあとサッカーなら どうやってゴールを決めるたのか知りたい how you scored that goal! のように歌っています。 ダーツではなんと歌っているのかわかりませんが、おそらくプレイヤーを称えていると思います。

Reach Up (Papa’s Got A Brand New Pigbag)

アニーこと橋本プロが2011年にPDCワールドチャンピオンシップに出場したとき、初戦の2レグ目をとったときにエイドリアン・ルイスの入場曲でもある、Reach Upと言う曲に合わせて「ド、ド、ド、ド、ド、ハーシモトー」(オか、エか、デェ、デッ、ド、ドュかよくわかりません) というチャントが沸き起こりました。初戦ではこのウォークオンは使われていませんでたしたので関係ありませんでしたが、このチャントが沸き起こったため、試合後にいつもの”Chase the Sun”ではなく、”Reach Up”が会場に流され、「ハーシモートー」の大合唱になりました。そして2戦目のギャリー・アンダーソン戦の時の入場曲として使われました。
この曲が使われた理由はわかりませんが、2005年から2009年までイギリスのセルティックで素晴らしい活躍をしていた中村俊輔が同じように「デ、デ、デ、デ、デ、ナーカムーラー」というチャントを受けていたので、その影響があるのかもしれません。(ナーカムーラーのチャントはこちら→https://www.fanchants.com/football-songs/celtic-chants/nakamura/)

この動画をみると、Stand up if you love the dartsに合わせて、Stand up if you love Hashiと歌われていたり、Taylor Wonderlandに合わせて、There’s only one Hashimoto!  と歌われています。

There is only one Hashimoto ゼェズ オン リー ワーン ハシモトー
One Hashimoto  ワーン ハシモトー 
Walking along, Singing this song ウォーキンアローン シギングディソーン
Walking in a Hashimoto wonderland ウォーキンナ ハシモトワンダーラーン

カテゴリー: PDC

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