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ダーツのバウンスアウト防止にリフレックスポイント

ダーツのバウンスアウトの理由で書きましたように、バウンスアウトが起こる理由はいろいろな理由があって、その中でも、ダーツに当たって落ちる場合が多いと思いました。さらに、ダーツに当たって落ちる場合の中でも、飛んできたダーツのバレルかポイントが刺さっているダーツのフライトに当たる場合、または、飛んできたダーツのフライトが刺さっているダーツのフライトに当たる場合が多いと思いました。

これを避けるには、ポイントがダーツボードに深く刺さっていればよいと考えました。分かりにくいかもしれないので、下の図に、ポイントが浅く刺さった場合と深く刺さった場合の違いを自作のgifで示します。まず、飛んできたダーツと刺さっていたダーツのフライトがぶつかっています。そしてダーツが弾かれれて方向が変わります。

刺さりが浅いと、フライト同士がぶつかったときに、ダーツが時計周りに回転するので、ポイントがボードに当たったときには角度が悪く刺さりません。 一方、刺さりが深いと、フライト同士がぶつかったときにはポイントがボードの近くに行っていますので、弾かれたとしても向きの変化が少なく、刺さります。 

そこで、細いポイントを使えば刺さりが深くなり、弾かれにくくなると考えて探してみたところ、One80のリフレックスポイントというものがあることが分かりました。Dolly Come Trueの以下の記事が参考になりました。写真がありまして、明らかに細いことが分かります。

刺さった時に振動するポイントがあるということは知っていましたが、ここまで細いということは知りませんでした。自分のバレルにつけようと思いましたが、ポイントが細く、普通のダーツの穴は大きすぎるので、柔らかい金属のスリーブとセットで売られています。(または、コンバージョンか、One80専用のバレルあるいはポイント交換システム) ポイントの交換道具は持っていまして、簡単なポイントの交換はできるのですが、どうみても難しそうなのでDOLLiSでドリーさんに綺麗に装着していただきました。

その結果、バウンスアウトがほとんど起こらなくなりました。通算5〜6時間投げてワイヤーに当たってバウンスアウトをすることは2回ありましたが、ダーツに当たってバウンスアウトすることは今のところはありませんでした。皆無にはならないと思いますが、安心して投げられるようになりました。

深く刺さるだけでなく、しなるため、ポイントやバレルが刺さっていたダーツのフライトに当たっても、叩き落とされるようなことが少なくなりました。向きを変える力が弱いからだと思います。下の動画にその様子を示します。逆にスタッキングはしにくくなると考えられます。

かなり弾かれて、向きが大きく変わってしまって、ボードに叩きつけられたようになった場合でも、先が細く刺さりやすいのでしぶとくダーツボードに残りました。

フライトがフライトに当たった場合の効果は、最初のアニメで示したとおり、予想通りでした。フライトが刺さっていたダーツのフライトにあたると、フックに引っかかったようになって(仮にフッキングと呼びます)、ダーツの向きが変わりますが、ポイントの先端はボードにかなり近い位置にあるので、弾かれずに刺さります。飛んできたダーツのポイントが、刺さっていたダーツが刺さっていたところに寄るのでスタッキングのような効果が現れました。このフッキング現象は多発しました。下の動画に示します。

ダーツのバウンスアウトの理由の「1.2. フライトがフライトに当たる」で示したように、バレルがフライトに当たった後、フッキング現象がでたときも、普通のポイントではバウンスアウトしましたが、リフレックスポイントでは刺さりました。

バウンスアウト対策としてリフレックスポイントは効果絶大であることが分かりました。リフレックスポイントを使ってみての印象は以下のとおりです。人によって良くもあり、悪くもある点もあると思います。

  • バウンスアウトしにくい(効果絶大) 
  • そのまま通るときもあるけど、もちろんフライトにぶつかると位置はズレる。しかし刺さる。そのときに、刺さっていたダーツに寄るフッキング多発。
  • 刺さった時に、ダーツが震えるのに違和感を感じるかも
  • ボードに刺さったときに振れるので周りのダーツに振れるので、たいしてグルーピングしていなくてもガシャガシャ音がする
  • ポイントが細くて深く刺さるので、ボードが痛みにくい
  • 深く刺さり、しっかり刺ささっているのにギザギザで摩擦を増やしているのではないので抜きやすい
  • そのままでも刺さるのでポイントにヤスリをかける必要がない。外で滑り落ちるようになってヤスリを探すハメにならない。
  • 刺さった時の音は、少し軽め、小さめ
  • 普通のスティールダーツに装着するのは難しそう
  • 長い
  • ポイントに指をかけるけど気になったのは最初だけ
  • ワイヤー際でもワイヤーに弾かれずに残るような気がする
  • するどく良く刺さるのでたぶん足に落とすと痛い
  • ダーツをしっかり受け止めて衝撃を吸収しながら滑らせるような美しいスタッキングは起こりにくいかもしれない
  • 床に落ちた時に折れたり曲がったりしやすいかどうかは、床に落ちる回数自体が少なくなったので確認できずです。
  • 弾かれるかもと思って不安のなか投げたり、アレンジ変えたり、フライトが当たらないようにスタンス変えたりする必要がない

試してみる価値はあると思います。しかし、作業を間近でみてましたが、自分で装着するのは、自信がない限りお勧めしません。いろいろノウハウと経験としっかりした道具がいりそうな感じです。コンバージョンなら取り付けの問題はないでしょう。日本の通販サイトはリフレックスポイント、Darts CornerやA180ならは Refrex Point で検索すればでてきます。

細いポイントはかなりメリットがあると思います。なぜ広まっていないのかが不思議です。細くするだけなので、どのメーカーでもできそうですが、One80しか細いポイントは売っていないようです。理由は良く分かりません。折れたり曲がったりしないようにするのが難しいのかもしれません。Reflex Pointは改良を重ねているようで、しかもOne80のバレルは簡単にポイントが交換できるようなシステムになっていますので曲がってもすぐ交換できて安心そうです。(しかし、そういうことができるバレルは限られてます。)

細いポイントですが、先端を研ぐとさらに効果あると思います。左側の写真は、左の1本が仕掛品で、右2本がオリジナル。右側の写真は3本とも研いだあとです。研ぐのはウィンモーのポイント用のヤスリを使ってます。

カテゴリー: バウンスアウト メカニズム

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